舞浜ボン・ヴォヤージュのキャスト(アルバイト)になるには?パークと違う?

この記事の結論
舞浜駅前の巨大なスーツケース「ボン・ヴォヤージュ」のキャストになるための重要ポイントは以下の通りです。
運営はオリエンタルランドで、時給や福利厚生はパーク内の物販キャストと基本的に同じです。
パーク入園パスが不要で通勤できるため、パーク運営時間に縛られない働き方が可能です。
求められるのは、高いレベルの接客スキルと商品知識。入園前のワクワクと、退園後の余韻を演出し、ゲストの「旅」を彩る重要な役割を担います。
応募は公式キャスティングサイトから。面接では「なぜパーク内でなくボン・ヴォヤージュなのか」を明確に語れると、他の応募者と差がつきます。
「旅」がテーマの特別なショップ

舞浜駅を降りて、東京ディズニーランドへ向かう途中に見える、巨大なスーツケースとハットボックス。これが、日本最大のディズニーショップ「ボン・ヴォヤージュ」です。フランス語で「よい旅を!」を意味するこの場所は、これから始まる夢の旅への期待感を高め、旅の終わりには素晴らしい思い出を詰め込むための、特別な場所としてデザインされています。
元オリエンタルランド社員の筆者から見ても、ボン・ヴォヤージュはリゾート全体の価値を高める上で極めて重要な施設です。パークに入る前の「最初の魔法」、そしてパークを出た後の「最後の魔法」をかける場所。だからこそ、ここで働くキャストには、パーク内のキャストとは少し違った、特別な役割とスキルが求められるのです。
ボン・ヴォヤージュ徹底解剖

運営会社とポジション
まず基本情報として、ボン・ヴォヤージュを運営しているのは、パークと同じく株式会社オリエンタルランド(OLC)です。そのため、働くキャストはOLCに直接雇用されることになり、ポジションは「マーチャンダイズキャスト(物販キャスト)」に分類されます。
パークの店との「3つの違い」
同じ物販キャストでも、パーク内のショップとボン・ヴォヤージュでは、働き方に大きな違いが3つあります。
① パークチケットが不要
パーク内で働く場合、出勤時に入園ゲートを通過するため従業員用パスが必要ですが、ボン・ヴォヤージュはパーク外にあるため不要です。より気軽に、スムーズに出退勤できます。
② 商業施設としての側面
パーク内の店舗が「テーマランドの一部」であるのに対し、ボン・ヴォヤージュは「独立したショップ」です。そのため、より純粋な小売業・接客業としてのスキルが求められます。
③ 多様なゲスト層
入園前の期待に満ちたゲスト、退園後の満足感に浸るゲスト、そしてパークには入らず買い物だけに来る近隣の住民の方など、様々なお客様と接する機会があります。
気になる時給と福利厚生
ボン・ヴォヤージュのキャストの時給は、パーク内のマーチャンダイズキャストと基本的に同じ給与テーブルが適用されます。福利厚生ももちろんオリエンタルランドのものが適用されるため、非常に手厚いのが魅力です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時給 | 1,300円~1,690円(勤務時間帯・曜日による) ※2025年9月時点の募集要項に基づく目安 |
| 福利厚生① | テーマパークパスポート配布:年に数回、パークを無料で楽しめるチケットがもらえます。 |
| 福利厚生② | マジックストア・ディスカウント:パーク内外のショップでグッズを割引価格で購入できます。 |
| その他 | 交通費支給(規定あり)、社会保険完備、昇給制度、社員登用制度など。 |
採用面接の裏ワザと心構え

求められる人物像
ボン・ヴォヤージュで働く上で、ただ「ディズニーが好き」というだけでは不十分です。パーク外の店舗だからこそ、より高いレベルの「接客のプロ」としての意識が求められます。
- 膨大な商品知識を常にアップデートできる学習意欲
- 混雑時にも笑顔で対応できる冷静さとマルチタスク能力
- ゲストのニーズを先読みし、提案できるコミュニケーション能力
- 「旅の始まりと終わり」を最高のものにするというホスピタリティ精神
面接で差がつく「逆質問」のコツ
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれた際、鋭い質問ができると他の応募者と大きな差をつけることができます。これは、あなたがどれだけこの仕事について深く考えているかを示す絶好のチャンスです。
良くない逆質問の例
「やりがいは何ですか?」「時給は上がりますか?」
→受け身で、自分のことしか考えていない印象を与えてしまいます。
差がつく逆質問の例
「ボン・ヴォヤージュは入園前の期待を高め、退園後の余韻を彩る特別な場所だと思います。それぞれの心理状態のゲストに対し、キャストとして特に工夫されていることはありますか?」
→【裏ワザ】このように、店舗の独自の役割を理解した上で質問すると、仕事への深い洞察力と熱意をアピールできます。
体験談:ここで働くということ

ケース1:アパレル店員 → キャストへ(20代・女性)
【きっかけ】
「アパレルでの接客経験はありましたが、もっと幅広いお客様に、大好きなディズニーグッズを通じて喜びを提供したいと思い応募しました。」
【働いてみて】
「毎日が新商品の発売ラッシュで、商品を覚えるのが大変です!でも、自分がおすすめしたグッズをゲストが嬉しそうに手に取ってくれると、本当にやりがいを感じます。前職の経験で培った商品ディスプレイの知識も活かせています。」
ケース2:大学生クルー(20歳・男性)
【選んだ理由】
「パーク内で働くのも憧れましたが、学校帰りにそのまま出勤できるアクセスの良さが魅力でボン・ヴォヤージュを選びました。パークチケットが無くても入れるのが決め手でした。」
【気づき】
「閉園間際の混雑は想像以上です。その中で、いかに効率よく、かつ丁寧に対応するか。ここで身につけたマルチタスク能力と対応力は、就職活動でも絶対に役立つと確信しています。」
ケース3:元ホテルマン(30代・男性)
【転職のきっかけ】
「ホテルでフロント業務をしていましたが、もっとゲスト一人ひとりの『旅』そのものに関わりたいと思うように。旅の始まりと終わりを彩るボン・ヴォヤージュのコンセプトに惹かれました。」
【現在の仕事】
「ホテルの経験で培った丁寧な言葉遣いや、お客様の要望を先読みする力は、ここでも大いに役立っています。特に遠方から来られたゲストに、荷物にならないようなグッズの選び方を提案できた時は、心から喜びを感じます。」
体験談からもわかるように、ボン・ヴォヤージュでのアルバイト経験は、その後のキャリアにも繋がる貴重な財産になります。エンターテイメントの最前線で培った高いレベルの接客スキルや商品管理能力は、他のどんな業界でも高く評価されるスキルです。
もしあなたが「この経験を活かして、将来は小売業界の正社員(店長やバイヤー)や、メーカーの企画職を目指したい」と考えているなら、一度キャリアのプロに相談してみるのも良いでしょう。転職エージェントは、あなたのユニークな経験を「市場価値のあるスキル」として言語化し、思いもよらないキャリアの可能性を提示してくれます。
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まとめ

BON VOYAGE – CHECK OUT
運営はOLC:時給や福利厚生はパークキャストと同水準で安心。
パーク外が鍵:入園パス不要で通勤しやすく、独自の客層に対応する接客力が身につく。
面接が重要:「なぜボン・ヴォヤージュか」を具体的に語ることで、熱意と理解度を示す。
キャリアの出発点:ここで得た経験は、その後のキャリアの大きな飛躍に繋がる。
あなたの「よい旅」が、ここから始まりますように!
