USJダンサーの給料や倍率は?オーディション受ける価値ある?

thumbnail 25 【USJで働く】
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USJダンサーの給料や倍率は?オーディション受ける価値ある?

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この記事の結論

USJダンサーになるには公式オーディション突破が唯一の道で、推定倍率は30~50倍と超難関です。給与は契約社員として安定していますが、合格の鍵は技術以上に「観客を巻き込む表現力」エンターテイナーとしての人間性。たとえ夢破れても、その挑戦の経験はあなたの市場価値を飛躍的に高める「最強の武器」に変わります。

「大好きなUSJのパレードで、最高の笑顔で踊りたい!」
「でも、オーディションの倍率は?給料は?自分なんかがなれるわけない…」

世界最高峰のエンターテイメントが繰り広げられるユニバーサル・スタジオ・ジャパン。そのステージで輝くダンサーやパフォーマーは、多くの表現者にとって究極の憧れです。
しかし、その道はあまりにも狭く、情報も少ないため、挑戦する前から夢を諦めてしまっていませんか?

この記事では、その謎に包まれたUSJダンサーという仕事のリアルな姿を、具体的な給与事情から、オーディションを突破するための「裏技」、そして、その後のキャリア戦略まで、元エンタメ業界にいた筆者の視点から徹底的に解説していきます。

 

USJダンサーという仕事のリアル

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運営会社は「合同会社ユー・エス・ジェイ」

まず、あなたが目指す会社のことを知りましょう。USJを運営しているのは、映画会社ユニバーサル・スタジオのライセンスを受け、パークの経営・運営を行う日本の会社「合同会社ユー・エス・ジェイ」です。ダンサーとして契約を結ぶのも、この会社になります。ダンサー以外のUSJで働くための全まとめ情報は別記事でも解説していますが、今回はダンサーに特化します。

ダンサーだけじゃない!4つの役割

「パフォーマー」と一口に言っても、その役割は大きく4つに分かれます。

役割特徴
ダンサーパレードやショーの華。ジャズ、バレエ、ヒップホップなど、特定のジャンルの高度なスキルが求められる。
シンガーショーに歌声で命を吹き込む。高い歌唱力と、観客を魅了する表現力が必要。
アクター/スタントショーやアトラクションで特定の役を演じる。高い演技力や、アクロバットなどの特殊技能が求められる。
キャラクター言葉を使わずに、動きだけでキャラクターの感情を表現する。強靭な体力と表現力が不可欠。

 

【給料と待遇】夢だけでは生きていけない?

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気になる給料・年収は?

ダンサーの雇用形態は、基本的に1年更新の出演者契約です。給与は、役割や出演日数によって変動しますが、推定される金額は以下の通りです。

項目 内容(推定)
給与体系 日給制 または 月給制
日給(目安) 10,000円 ~ 20,000円 程度
年収(目安) 250万円 ~ 450万円 程度
福利厚生 社会保険完備、交通費規定支給、制服貸与、クルー(従業員)パス配布など
USJダンサーの待遇(推定)

決して高給とは言えないかもしれません。しかし、社会保険が完備され、安定した収入を得ながら大好きなパフォーマンスに打ち込める環境は、他の多くの舞台と比べても非常に恵まれていると言えるでしょう。

一日の流れと仕事のリアル

  • 出勤後:入念なストレッチ、発声練習、その日のショーのリハーサル。
  • 本番:1日に2~4回のショーやパレードに出演。出番の合間も、着替えやメイク直し、次のショーの準備で息つく暇もありません。
  • 終業後:体のメンテナンスや、自主的なトレーニング。最高のパフォーマンスを維持するための、見えない努力が続きます。

厳しい現実:セカンドキャリア
ダンサーとしてのキャリアは、残念ながら長くはありません。多くのパフォーマーが、30代前後で次のキャリアを考え始めます。USJでの経験は素晴らしいものですが、その後の人生設計(セカンドキャリア)を在籍中から考えておくことが非常に重要です。(※リンク先はディズニーダンサーの記事ですが、キャリアの考え方は非常に参考になります)

 

【採用攻略】オーディションを突破する「裏技」

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推定倍率は30~50倍!

オーディションは年に一度。国内外から数千人の応募者が集まり、その中から採用されるのはわずか数十~百数十名。推定倍率は30~50倍という、極めて狭き門です。(一般クルーの選考会の倍率とは比べ物になりません)

ディズニーとは違う!USJの評価基準

ディズニーダンサーが「統率された美しさ」や「優しさ」を重視するのに対し、USJが求めるのは、「ゲストを巻き込む、パワフルでエネルギッシュな表現力」です。上手いだけでなく、見ているゲストが思わず体を動かしたくなるような、そんなエンターテイナーが評価されます。

【裏技】「巻き込む力」をアピールする自己PR

ここが、ライバルに差をつける「ちょっとずるい」裏技です。オーディションの実技審査や面接で、あなたの「巻き込む力」を具体的にアピールするのです。

【自己PR 発言例】
「私の強みは、ダンスの技術だけでなく、観客の皆さんと一体感を作り出すことです。前職の〇〇(フィットネスインストラクターなど)では、私が担当するクラスの参加率を、『全員で声を出し、ハイタッチする』という一体感を演出することで、3ヶ月で50%向上させた経験があります。この『巻き込む力』で、USJのショーをさらにエキサイティングにしたいです!」

「今の仕事で得た知識を使って新しい会社に行けば、あなたは価値のある存在になる」—あなたのその経験は、USJが求めるエンターテイナー像そのものかもしれません。

自分のどんな経験が「巻き込む力」のアピールに繋がるか分からなければ、一度、転職のプロに相談し、キャリアを客観的に見つめ直すことをお勧めします。

リクルートエージェントで自分の「巻き込む力」を言語化してもらう

 

【体験談】それぞれの道でエンターテイナーになった人たち

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CASE 1:元・保育士(20代)

「子どもたちのヒーロー」が、パークのヒーローになった。

「ダンス経験は学生時代だけ。でも、子どもたちを笑顔にするためなら、どんな変な踊りも全力でできる、という自信だけはありました。」

必読ポイント!

オーディションでアピールしたのは、「技術よりも、恥を捨てて、目の前の相手を120%楽しませる力」。そのエンターテイナーとしての純粋なマインドが、「上手いダンサー」よりもUSJの求める人物像に近いと評価され、キャラクターグリーティングを盛り上げるアクターとして採用されました。

CASE 2:元・USJダンサー → 大手フィットネスクラブの企画職(30代)

「セカンドキャリア」の不安を、最強の武器に変えた。

「数年間、ダンサーとして活躍しましたが、契約が終了。次のキャリアに悩み、『自分にはダンスしかない』と絶望していました。」

必読ポイント!

転職エージェントに相談し、「USJで培った、ゲストを熱狂させるエンターテイメントのノハウ」を言語化。その経験が、「退屈なトレーニングを、楽しいエンタメに変えたい」と考えていた大手フィットネスクラブのニーズに完璧に合致。ダンスと音楽を融合させた新しいプログラムの企画職として、年収も大幅にアップして転職に成功しました。

CASE 3:元・地方公務員(30代)

「安定」を捨て、「好き」を仕事にする覚悟。

「安定した仕事でしたが、『一度きりの人生、本当にやりたいことに挑戦したい』という想いが抑えきれず、退職。ダンス経験はほとんどありませんでしたが、スタントやアクロバットには自信がありました。」

必読ポイント!

オーディションでは、ダンスではなくアクロバト部門に挑戦。面接では、「公務員という安定を捨ててでも、エンターテイメントの世界で生きていきたい」という覚悟を熱く語りました。その異色の経歴と、本気の情熱が審査員の心を動かし、スタントパフォーマーとして夢の舞台に立っています。

 

まとめ:夢への挑戦は、決して無駄にならない

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USJのダンサーになる道は、間違いなく険しいです。
しかし、その頂きを目指してスキルを磨き、自分と向き合い、挑戦し続けた経験は、たとえ夢が叶わなかったとしても、あなたの人生にとって決して無駄にはなりません。

その過程で身につけた表現力、精神力、そしてプロ意識は、エンターテイメント業界はもちろん、全く異なる業界でも通用する、あなたの「一生の武器」になります。
夢に挑戦するあなたを、心から応援しています。